口臭の原因 その8
年齢が高くなるにつれて口臭が起こりやすくなるということも広く知れ渡っています。
これは、高齢になると口の中をきれいにすることがうまくできにくくなる人が増加傾向にあることに結びつきます。
年を取ると入れ歯や差し歯を付ける人が増えてきます。
入れ歯や差し歯は加工されたものですから口臭にはつながらないと思っている人もいますが、入れ歯や差し歯であっても歯垢などの汚れがつくことから、口臭を放出する原因となってしまいます。
入れ歯や差し歯が汚れてもその状態のままにしておくと、ひどい口臭の原因になります。
また、年を取るほど唾液の量が減るために、口内の潤いがなくなりやすくなります。
唾液の分泌量が多いということは、口臭を少なくするのにとても大切なことです。
年をとることで、唾液の分泌量は20代の4分の1以下になるというデータもあるため、このことからも年齢による口臭があることがわかるでしょう。
また、口の中にはもともと、数え切れない細菌が常在菌として存在しています。
それは、たとえ若くて健康的であっても変わりません。
けれども、年齢が高くなるにつれて口内の細菌のバランスが失われてきます。
年齢がそれほど高くない時は口の中にも細菌が多く居たので清潔な環境を保っていたのに対し、年を積み重ねると逆に歯周病や口臭の原因と言われる嫌気性の細菌が多くを占めてきます。
唾液分泌量の減少とともに口腔内の自浄作用が悪化し、口内の環境を清潔な状態で維持してくれる細菌も減っていくため、加齢によって引き起こされる口臭は避けがたいようです。
年齢による口臭を減少させるには、常時口の中をきれいに保つようにし、時々歯科検診を行い歯周病の対策を行いましょう。
口の中の乾燥予防に水を含むというのも、誰にでも簡単に行える口臭予防になります。
